第3回 「病」に苦しむBL
「四苦八苦」のヲタク的美味しさを腐女子視点で味わっていこう第三回
今回は「病」を患う苦しみ「病苦」です。
この記事が一番短く終わるんじゃないかなっていうくらい、
最早何の説明も要らないレベルで「病」は「苦」です。
どんなに裕福でも、家族や環境に恵まれていても、
病にかかってしまったときのマイナス感ったらないです。
どんなにお金を積んでも
どんな名医を頼っても
治らないときは治りません。
「老」や「死」と同じく、
生きている限り逃れられないのが「病苦」です。
肉体的な苦痛だけでなく、病に対する精神的な苦痛や不安感もここに含まれます。
その「病苦」が、キャラクターを美しく見せたり、狂わせたりと、
創作的に見るとなかなか良い仕事をする要素になるんですよね…
苦によって引き立てられるものがある。
「四苦八苦」すべての記事に言えることですが、なかなか皮肉なものです。
病を患っている系男子(…)といえば、もうこの人しか浮かびませんでした。
新選組・沖田総司。
あとはマニアックなところしか出てこないです。
シンケンジャーのはぐれ外道・腑破十臓(の過去)とか。
仮面ライダー THE NEXT の2号(※わりと派手に吐血する)とか。
出てきたのがみんな大人しく病人してるタイプじゃないのでアレなんですが、
病の床に伏しているキャラクターの儚さを美しいと感じることも少なくはないと思います。
余命○ヵ月の~的な物語が好まれるのも、
病の苦(や命の儚さ)が愛をより綺麗に見せるからでしょう。
そして私見ですが
めっちゃいい奴、大体病気抱えてる問題。
わりとあると思います。
病がもたらす薄幸感って何なんでしょうねあれ。
テニプリ立海大附属・幸村精市の初登場時にも、正直そんな印象を受けたんですよ。
わりとすぐに真田を手のひらで転がしてる人認定してしまいましたが。
(それでも真幸なのは譲りません)
私情はさておき、「病苦」とBLです。
不治の病に寄り添うカップリングでもいいです。
大病を一緒に乗り越える夫婦のようなカップリングもいいです。
毎日×××しなきゃ●●しちゃう!
みたいなご褒美系の病に冒されたカップリングでもいいです。
最後のは、はたして「苦」なのか? と自分で言っといて疑問ではありますが、
まあ一応ビョーキなので「病苦」に分類しておきましょう。
×××できなきゃ苦しいもん。多分。
「病苦」もなかなか選択ルートの多い「苦」なんじゃないかなと思います。